北条氏直


後北条家五代目当主。北条早雲の玄孫。氏綱の曾孫。氏康の孫。氏政の子。

母は武田信玄の娘。妻は徳川家康の娘。

19歳で父から家督を譲られ、本能寺で織田信長が死に

織田家が大混乱に陥ると、織田家の武将・滝川一益の支配する上野国へと侵攻。

これを討ち破り、上野の大半を支配下に治めた。

氏直の母が武田信玄の娘であった事から、信濃・甲斐二ヶ国の領有権を主張し

徳川家や上杉家と甲信の支配権を巡って争い

上杉家徳川両家と和睦が成立すると、徳川家康の娘が氏直に嫁ぎ、それぞれ現状の支配地を得る形となった。

その後、父・氏政と豊臣家に臣従するかで言い争っているところに

家臣の猪俣邦憲が真田昌幸の謀略にかかり、真田家の上野国名胡桃城を奪取。

これが豊臣秀吉の惣無事令違反とされ、豊臣家の北条攻めを招く事になった。

天下の小田原城に篭城したものの、質量ともに勝る豊臣家に勝てるわけがなく

氏直は降伏。ここに後北条家五代の栄華は滅び逝く。

主戦派だった父・氏政や叔父・氏邦などは処刑され

氏直は紀伊国高野山に追放処分となる。翌年、秀吉との対面が叶い、赦免。

年内には大名として復活するはずだったが、同年の内に死去。氏直に子はいなかった為、

従兄弟にあたる氏盛が遺領を継ぎ、北条家は河内狭山藩主として幕末を生き、明治を迎える事になる。






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